「今年の語学ゼミナールも好評でした」(Y.Takeuchi)[J]   作成日:2006/11/09
2006年9月1日から4日まで、神奈川県葉山町の湘南国際村センターで第34回語学ゼミナール(Linguisten-Seminar)が開催されました。夏の盛りも過ぎ、初秋の気持ちの良い風がそよぐ中で、招待講師を含む30名の参加者は3泊4日のアカデミックな時間を楽しむことができました。正式な報告とは別に、学会のホームページ上で、この催しの様子を非公式な形でお知らせします。今年の(きびしいながらも)楽しい様子をお伝えしたいと思います。これが来年以降、多くの学会員に参加していただくきっかけになれば幸いです。
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招待講師は、テュービンゲン大学のヴェロニカ・エーリヒ(Veronika Ehrich)教授、総合テーマは「ドイツ語文法における名詞と動詞(Nomen und Verben in der deutschen Grammatik)」でした。ほぼ、3日の日程に、講師の講演が3本、参加者の発表が12本と、そうとうに密度の濃い催しでした。今回のセミナーの内容紹介は学会誌別冊での正式な報告にまわし、ここでは、このセミナーの良い雰囲気をお伝えすることを主な目的にします。

もちろん、Linguisten-Seminarですから、招待講師の講演も、参加者の発表もそんなに簡単なものではありません。しかし、エーリヒ先生は、非母語話者である参加者のことを気遣ってくださったのでしょう、生成文法の流れの形式的な議論を含むものではありましたが、非常に丁寧に講義していただいたと思います。また、それぞれ3時間にわたる長い講義でしたが、間にはさまれるたった15分たらずの休み時間には、エーリヒ先生とのざっくばらんな質疑応答になるのが常で、先生にはお気の毒なことに、休憩にならなかったのではないかと思います。

というのも、コーヒーを飲みながら若い参加者に「これはどういうことなんでしょう?」と質問されたりすると、年配の参加者が「あっ、それは私もよく分からなかったんだ!」ということが当然あります。そうすると「やっぱり先生に直接お聞きしよう!」という流れになり、先生を取り囲んで話が盛り上がる。これがこのLinguisten-Seminarのよい伝統なのです。

このような雰囲気の中で、大学院生などの若い参加者が、先輩の(偉い?)先生方も自分たちと同じような疑問をもつものなのだと思えば、それは自分への自信につながっていきます。また先輩の先生方も、若い人たちの疑問に「それはこういうことなんだよ!」と自分で解説できれば格好がいいのですが、なかなかそうとばかりはいきません。しかし、一緒に招待講師を囲んで質問しながら、若い人たちがどんどん成長している頼もしさと脅威をひしひしと感じるのも、それはそれで楽しいものです。

講演の丁寧さと、招待講師を含めた参加者同士の議論に助けられて、参加者は講演の内容をかなりよく理解できたのではないかと思います。

学会誌別冊の正式な報告では、参加者の発表についてはほとんど触れることはできないので、ここでその様子も少し書きます。今回は、参加者の発表は、持ち時間が質疑応答時間込みで一人40分とたっぷりありました。発表はもちろんドイツ語で行われ、それぞれ力のこもった内容のもので、時には招待講師のエーリヒ先生がコメントする暇もないほどに、参加者同士の議論が盛り上がることもありました。とはいっても、やはり大事なのはエーリヒ先生のコメント、いろいろと有意義なご指摘をいただいた報告者が多かったのではないでしょうか。

このゼミナールでの報告は、日本独文学会の欧文学会誌Neue Beiträge zur Germanistikの語学ゼミナール特集への投稿の前提となるものです。発表の場、そしてその後の休憩時間などでの批判、意見交換、さらには投稿後の査読という厳しい洗礼を経て、Linguisten-Seminarでの発表は質の高い学会誌を発行するのに大きく貢献しているのだと、森実行委員長は胸を張っています。

さて、Linguisten-Seminarの雰囲気をお伝えするのに欠かせないのが、「夜の部」です。3泊の内、最後の晩は正式のパーティーなのですが、それ以外の二晩、そして最後の晩のパーティーの後、つまり毎晩、「夜の部」が開催されました。毎夕、窮屈なスケジュールの間隙をぬって買い出しに出かける人たちがおり、ささやかな飲み物とつまみを買い集めてくるのですが、それを囲んで、これはこれで大切なイベントです。

その日の講演や発表のおさらい、そしてお互いの近況報告から情報交換、そしてもちろん、たわいのないおしゃべりを通じて、参加者が相互に知り合い、また親睦を深めることができるわけです。多くの参加者が、講演や報告が9時まであるにもかかわらず、深夜までがんばったようです。エーリヒ先生をはじめ、毎回の招待講師の先生方が、このような気楽に打ち解けた形で参加者と交流できることを、非常に喜んでいらっしゃるご様子です。

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最後の晩のパーティー、そして、最終日の締めくくりのお話で、エーリヒ先生は、今回のLinguisten-Seminarでの討論、および参加者の報告について、ドイツの学会におけるものに劣らない、レベルの高いものであると、Komplimentではあるでしょうけれど、お褒めの言葉を口にされていました。パーティーでは、エーリヒ先生に薩摩錫器のささやかなプレゼントが手渡され、喜んでいただいたことも、書き添えておきます。というのも、このような小さなことの積み重ねもまた、私たちの学術的な国際交流の下支えをしている、大切なファクターであるという気がするからです。



まだまだ、私たちのLinguisten-Seminarの素敵な様子として、お伝えしたいことは山ほどあり、また学術的な内容面についての正式な報告は、「ドイツ文学」の別冊ですることをお断りした上で、この雑文を締めくくります。ご笑覧の上、次回以降のLinguisten-Seminarにふるって参加していただければ幸いです。

竹内義晴(金沢大学、語学ゼミ実行委員) 
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