青息吐息の国際交流~福井県日独友好協定10周年記念式典の顛末~(S. Murata)[J]   作成日:2009/12/25
北陸の小さな福井県が、ハンブルクから約40km南下したドイツ・ニーダーザクセン州・ヴィンゼン(ルーエ)市およびその周辺を含むハールブルク郡との間に、友好協定を締結したのは、ちょうど10年前に遡る。2009年10月31日、この友好協定調印10周年記念式典が、ドイツで盛大に催された。ここに、その報告の場を得たので紹介させて頂きたい。
この記念式典の参加者は総勢約80名。特にドイツサイドの出席者には、ハールブルク郡長、ヴィンゼン市長、ヴィンゼン独日協会会長はもとより、協定締結時の元郡長、前市長、前独日協会長ならびに在ハンブルク日本総領事のほか、この交流への功労者の数多くが参加し、かつてない立役者総出の顔見世に、「さすが10周年!」とうならずにはいられなかった。

場所はエルベ川のほとり、ちょうど車ごとフェリーに積んでハンブルク市内へ運んでくれる小さな船着場近くの町ホープテにあるレストランで、郷土料理ならびに「フルーツたっぷりのカクテルと、地元青年らによるバンド演奏でもてなされた祝宴」(「ヴィンゼン新聞」)は、リューネブルク児童体操クラブのパフォーマンスで多いに盛り上がった。

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11時から3時までの4時間にわたる式典内では、まず市長が10年前の調印(公的友好関係)より、さらに20年前に遡って始まった私的友好関係について紹介し、その活動内容が「友好交流」のみに留まらず、経済的、教育的分野にまでおよぶことを時系列に紹介した。郡長は、ドイツと日本(郡長曰く、極東の地“das fernöstliche Land“)を阻む9000kmの距離の長さに驚嘆しつつも、その間隔を縮めるグローバルな環境保護や世界平和への意識を力説した。この抽象的、普遍的な内容のスピーチとは対照的に、続くヴィンゼン独日協会会長は、今後の交流事業への市および郡からの(金銭的)支援の続行への強い希望を述べたことは、いずこも苦戦している交流事業の維持への努力が垣間見られた。

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ところで、この熱い歓迎ムードとは裏腹に、福井からの訪独団は、総勢19名。しかも1名は、小学一年生のわが娘である。人員構成に目を向けると、今回の訪問団長であり友好協定調印の当事者でもあった前知事ならびに福井県日独協会員数名(筆者もこれに属する)の参加は当然のことながら、これを除いては、「一度ドイツに行ってみたい」非会員とその配偶者であり、ドイツサイドの行政関係者のお歴々とは対照的に、全く福井県行政の人間が参加していなかったのは寂しい限りである。(これについては、様々な事情がからんでの結果であるが、紙面上ここでは割愛させて頂く。)

実は、これを予言するような「福井県における国際交流活動の低迷」の始まりについては、去る2006年日本独文学会北陸支部において発表する機会を頂いた。その際、福井県における日独協会の活動の紹介とともに、すでに四半世紀に渡り培われてきたドイツ(ヴィンゼン市)と福井との公的交流プロジェクト「青年の船および翼」が、知事交代によってある日突然、なんの前触れもなく中断され、それに慌てふためく福井、ドイツ側双方の協会の対応と顛末を赤裸々に報告させて頂いた。今回の報告は、その続編ともいえるが、「経済利益につながらない交流活動は、即刻切り捨て」という時勢の中、とにもかくにも10周年記念式典にこぎつけるまで活動とその本体を保持できたことに、感慨もひとしおである。(つい個人的感傷にひたって申し訳ありません。)

福井県現知事は、今回の式典に参加できなかったが、これに先立つこと半月前、ヨーロッパへの出張に合せた形で、ヴィンゼン市の訪問を行っている。この際、「コウノトリの巣の見学」を強く所望されたとの事。そして、アフリカに飛び立っていまやモヌケの殻となっている藁の固まりの巣を見て、いたく感激の声を上げられたらしい。というのも現在、福井では、コウノトリを地元に呼び戻そうという「コウノトリプロジェクト」に取り組んでおり、時期を同じくして地元紙にも連載記事が掲載されていたため、今回の訪独・式典参加者も各自、ホームスティ先で「ぜひコウノトリの巣を見たい」と願い出たらしい。別れの日の朝、こっそり複数のドイツ家庭から「どうして、日本人は(!)みなコウノトリの巣ばかり見たがるんだ?」と不思議そうに尋ねられた。

福井県として今ひとつの関心事は、日本の「エコ先進県」となることらしく、このため、この「環境先進国」の他地域にも触手を伸ばしていると漏れ聞いた。しかし、いたずらに新しいテーマを求めて他に目を向けるのではなく、これまで30年以上の長きにわたる交流によってできた「いまある資源(人的資源)」を生かすことこそが、りっぱな「エコ国際交流」と言えるのではないだろうか。
このエッセイを締めくくるに当たり、この場をかりて、現在、日独交流に奮闘しておられる日本各地の諸兄諸姉・団体より、活動の情況を下記に寄せて頂ければ感謝である。

連絡先:penerope56_AT_yahoo.co.jp (_AT_は@)

村田幸子(福井大学) 
日付
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内容
2015/07/29
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